長−い一日

妻が乳がんになりました。そして心が風邪をひきました。

妻に促され、散髪へ行くことに。切ってもらうのは、家から離れた場所にあって、小旅行気分で出かける。変なこだわりがあって、当日朝に近くまで行って、予約できる時間に切ってもらっている。

いつもと様子が違い、午前中は予約でいっぱいで、急に時間ができる。

できる男は、柔軟に時間を使う。ただ僕はさにあらず。佇む。

思い立って、下北沢へ。朝食をとりながら、あれこれ考える。

欲しかったCDがあったのを思い出して、新宿へ。2タイトル買うつもりが、4タイトル買ってしまう。これは後で、妻から反感を買うことになる。イアホンが壊れていたので、買い替える。

まだ時間がある。思い立って、川崎市に住んでいた頃、週末、行っていたお気に入りの喫茶店へ約20年振りに行く。

美味しかった。当時はお店の人と会話を交わすことはなかったけれど、久しぶりに来たこと、美味しかったことをネタに、話をする。当時からお店にいた女の人だったけど、当時、話していたら、ナンパだと思われていたかも。

散髪へ行く。いつも綺麗にしてもらっている。いつもボサボサで行ってすいません。

家に帰る。CDのこと、呆れられる。私がこんな感じなのに、よくそんなに買えるねって。いつもだったら喧嘩になるけど、具合が悪くなる前の妻に戻ったみたいで、感慨深くなる。

友だちの手術がうまくいったというメールが来る。うまくいって良かった。結果が出るまで、周りは祈るしかできない。あの感じは、なるべくなら、味わいたくない。本当に成功して良かった。

もう一つ、会社の先輩と一緒に晩ごはんを食べる約束があったので、その準備をして、また出かける。

その先輩もいろいろあって、会社を5年くらい休職していた。妻にどうしても会わせたかったので、来ていただく。また会うことで別れる。

妻も会って良かったと言ってくれた。気を使って言ってるのならイヤだけど、いや、気を使えるようになったら良しとするか。

家で少し飲んで、寝てしまう。